雪質とまつわるお話

雪質

雪質を決定する第一条件は気温ということになる。北海道では雪質がいいのは気温が低く、結晶が小さい粉雪になることが多いからである。対して、首都圏でたまに降る雪のほとんどはぼたん雪で結晶が大きいように、気温が0度より少し低い程度では概して重い雪といわれる。圧雪してあればあまり雪質の違いを感じることはないだろうが、未圧雪エリアに突っ込んだときに、重い雪では板が埋まって動かせないほど違いがある。基本的に雪質がよいほど板に引っかからないので、滑りやすい。が、雪質がよくないと滑れない自称上級者のへたくそが現実には多いので困り者である。真の上級者であればどんな雪でも同じように滑れるようにならねばいけないだろう。悪いコンディションでもまれることにより鍛えられるのである。話がそれたが、要は寒いところへ行けばよい雪にめぐり合えるということである。北海道ではトップの標高1000メートルに満たないスキー場でも、緯度が高いのでそれなりによい雪が楽しめるようだが、本州でよい雪を求めるならベースの標高が1000メートルを越えて且つトップが2000メートルクラスのスキー場でなければならない。こういったスキー場にはじめていくと片栗粉のような軽くて、踏むとキュッとなる雪だということが実感できるだろう。しかし、寒さは半端でないので装備は十分に、折角よい雪なのに寒すぎて休憩ばかりではもったいない。

斜面の向き

住宅の選択においては、南向きが日当たり良好のためよいとされる。スキー場の場合はこれと正反対の基準である。つまり北向きだと日の当たる時間が短いので、晴れの日でも雪が解けにくく、雪質の劣化がおきにくい。シーズン初めと春シーズンにおいては斜面の向きが雪の量にダイレクトに影響する。逆に二月など一日中雪が降っている状況ではあまり気にならないだろう。というわけで北向きはシーズン初めと終わりに、南向きはハイシーズンに優先的に行くようにすればよい。

北向きゲレンデ

神立高原、舞子後楽園、湯沢パーク、鹿沢スノーエリア、白馬47、シャルマン火打、熊の湯、木島平、牧の入、タングラム、斑尾、裏磐梯猫魔、天元台

南向きゲレンデ

岩原、アルツ磐梯、北志賀よませ、焼額山、戸狩温泉、グランデコ

天候による雪質の変化

アイスバーン

気温高めで雨などが降った翌日に気温が低くなると見事な全面アイスバーンの出来上がり、気温が高くなるか、降雪がアイスバーンを覆い尽くすまで消えません

滑らない雪

気温が高くなる春シーズンで前日に降雪があった場合は、雪が降っているところの方が板が進まない。いきなりスピードが落ちるので知らないと危険。

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Last-modified: 2022-10-14 (金) 11:56:59